ピックルボールの成り立ち:1965年に考案されたスポーツ
ピックルボールは1965年にアメリカのとある家族によって発案され、パドルを使って穴の空いているプラスチックのボールを打ち合うスポーツです。
道具やルールはテニス・卓球・バドミントンを混ぜ合わせたようなもので、色んな世代が一緒に楽しくプレー出来るのが大きな魅力となっています。
ちなみに『ピックル(Pickle)』は飼っていた犬の名前が由来なんだって!
アメリカでは競技人口が約500万人:2年連続で増加率No.1
・アメリカでは競技人口が480万人超
・競技人口増加率が2年連続でNo.1
・都心部でもコートが増えている
ピックルボールは急速に広まっているらしく、特にアメリカでは競技人口の増加率が2年連続でNo.1になっているそうです。
全米で480万人以上、世界中で850万人以上の競技者がいます。現在はアジアも含めて世界中で普及が進んでおり、日本での競技人口は約2,200名程度です。
Pickleball Store Dink
日本での競技人口は2,200名程度らしいのですが、認知度が上がれば飛躍的に増えるポテンシャルを秘めているスポーツだと思います。
パドルでプラスチックのボールを打ち合う
ピックルボールはラケットではなくパドルと呼ばれる板状の道具を使用して、穴が沢山空いているプラスチックのボールう打ち合う競技。
パドルは卓球のラケットをもっと大きくしたようなものでコア(芯材)にハニカム構造のポリプロピレン(PP)、そこにカーボンシートを組み合わせて、ゴム素材のエッジガードを取り付けて作られています。
(※価格帯によって素材や構造は異なる場合があります)
10分ほどの練習でラリーができるようになる
ピックルボールはプラスチックのボールを使用していることもあって、強く打っても飛びすぎないのが特徴。
なので10分程度練習してコツがつかめてくれば、初心者であってもラリーが続けられるようになるのでとっても楽しいんですよね!
コートの大きさはバドミントンのダブルスと同じ
ピックルボールのコートの大きさはバドミントンのダブルスとほぼ同じ。
テニスコートと比較すると上図のようになり、面積で比較するとテニスコートの30%程度となります。
(テニスのアップでやるミニラリーに近い感覚、と言ったら分かりやすいかもしれませんね)
なのでテニスに比べると守らなければいけない範囲が小さく、走らなければいけない距離が短くなるので、体力的/身体的な負担が小さいのが特徴。
プロ選手、プロツアーも続々と誕生している
アメリカではプロのピックルボール選手も誕生し、プロツアーも開催されるようになってきています。
PPA(プロ・ピックルボール協会)のランキングページはこんな感じ。
— コトウダマサト(TRUEMAN) / アドブロ (@ADVNTG_kotodama) April 28, 2023
1位はベン・ジョンズ、うん覚えやすい😚
面白いのが選手と一緒にスポンサーも表示されてる点。
スポンサーにとっては宣伝になるし、僕のような知識ゼロの人間からするとブランドを知る入口になるのでうれしいhttps://t.co/kj1zXNfSCq pic.twitter.com/7iUOn1PAtw
PPA(プロ・ピックルボール協会)のランキングページはこのような形式になっていて、選手の顔や名前、使用しているパドルのブランド(スポンサー)などがひと目で分かるようになっています。
PPAには現在300人ほどの選手が登録をしているそうです。
2028年のロサンゼルスオリンピックでの公開種目化を狙う
次なる目標の一つが2028年ロサンゼルス五輪だ。雑誌「InPickleball」の編集者リチャード・ポーターさんは言う。「『公開競技』としてだが、採用に向け動いている人たちがいる」
朝日新聞DIGITAL 「2028年ロサンゼルス五輪狙うピックルボール 今や大人気エンタメ」
そんなピックルボールですが次の次の夏季オリンピック、つまり2028年ロサンゼルスでの公開競技(※正式競技ではないが大会として開催される)としての採用にむけて動いているようです。
多くの人が注目するオリンピックというイベントで大会が開催されれば、競技の普及やビジネスという面でも大きなプラス材料になるのではないでしょうか。
まとめ:ピックルボールとは
・1965年に考案されたスポーツ
・テニス/卓球/バドミントンが元になってる
・年代、性別を問わずに楽しめる
・コートの大きさはバドミントンと同じ
・テニスコートの約1/3の面積
・プロ選手、プロツアーも誕生
・2028五輪で公開種目を目指す